―急性期病院における多施設研究― 日本の急性期病院における「価値の低い医療」の頻度や推移を大規模に調査した研究結果が、9月7日付でBMJ Openに掲載されましたのでお知らせします。価値の低い医療とは、患者さんに益を与え…
カテゴリー: 医療経済学
メタボ健診における保健指導は肥満を軽度改善させるものの、血圧・血糖・脂質を改善させる効果は認められず、医療費抑制効果もない
このたび、日本の特定健診(メタボ健診)における「特定保健指導」が肥満および健康指標にどのような影響を与えるか検証した研究結果が、世界的に権威のある国際医学雑誌であるJAMA Internal Medicine 誌(米国医…
世界一わかりやすい「医療政策」の教科書
この度、『世界一わかりやすい「医療政策」の教科書』という名前の本を出版させて頂くことになりました。 医療政策を理解するのに必要な知識を系統立てて網羅し、そしてできるだけ前知識ゼロであっても理解できるようにわかりやすく説明…
オバマケアによって、低所得者の患者によるプライマリケアや救急外来の受診は増えたのか?
(写真:dcblog/クリエイティブ・コモンズ表示 2.0 一般) 米国総合内科学会の学会誌であるJournal of General Internal Medicine (JGIM)に、2019年12月12日付で、Ce…
病院でかかる医療費を知らされると、患者が希望する検査は減るのか?
(写真:Pictures of Money/クリエイティブ・コモンズ表示 2.0 一般) このたび、聖路加国際大学、慶應大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の共同研究チームは、日本の病院の一般内科外来を受診…
日経新聞 経済教室「医療改革に新たな視点」(2018年12月7日朝刊)
日経新聞の「経済教室」に日本の医療抑制政策に関して記事が掲載されました。この記事でお伝えしたかったポイントは以下の3つになります。 (1)医療費の水準 vs. 伸び 消費増税や自己負担増は、医療費の「水準」に対処する…
回帰分析②:線形回帰が使えないときに用いる高度な回帰分析方法
生物統計を学んでいる人の中には、「結果変数が連続変数の時には線形回帰、二項変数(0と1など2つの値しか取らないもの)のときにはロジスティック回帰分析を使うべき」のように1対1対応のお作法のような形で教わった人も多いと思い…
回帰分析(その1):回帰分析で交絡因子の影響を取り除く
学問の分野に関わらず研究をするにあたっては「回帰分析」を避けて通ることはできません。普段から研究やデータ分析に馴染みにある人たちには、このブログでそんな基本的なことを解説するの?と思われる人もいるかもしれません。しかし、…