私が子どもだった頃には、各家庭に「家庭の医学」という分厚い本が一冊あり、体調が悪くなったときにはそれを辞典のようにひいていた。医療や健康に関する情報の量は少なかったが、良質な情報があった。それから30年経ち色々なことが変…
カテゴリー: 書評
『完全独習ベイズ統計学入門』を読んで
帝京大学経済学部教授の小島寛之先生の『完全独習ベイズ統計学入門』(ダイヤモンド社、2015年)を読みました。小島先生といえば、『完全独習統計学入門』(ダイヤモンド社、2006年)という有名な本を書かれた方であり、この本は…
外国人のエビデンスしかない薬は、日本人は飲まない方が良いのか?
医者は本当に薬を飲まないのか? 東洋経済オンラインの和田秀樹氏のこの記事を興味深く拝見しました。どうやら、「がんは切らない方が良い」の次は、「薬は飲まない方が良い」と言う新手のビジネスが出てきているようです。主張している…
『「学力」の経済学』を読んで
今話題の、慶應大学の中室牧子先生の『「学力」の経済学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2015年)を読ませて頂きました。私は医療政策における「エビデンス・ベースド・ポリシーメイキング(科学的根拠に基づいた政策立案)」…