私達の研究チームが行った最新の研究によると、年間臨床勤務日数の少ない医師が治療した患者の死亡率は、年間臨床勤務日数の多い医師が治療した患者の死亡率よりも高いことが分かりました。医師を年間臨床勤務日数で四分位群に分けたとこ…
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オバマケアによってアメリカの低所得者の血圧・血糖値が改善していたことが明らかに
米国総合内科学会の学会誌であるJournal of General Internal Medicine (JGIM)に、Cedars-Sinai Medical Centerの五反田紘志先生との共同研究の結果が掲載されま…
メタボ健診における保健指導は肥満を軽度改善させるものの、血圧・血糖・脂質を改善させる効果は認められず、医療費抑制効果もない
このたび、日本の特定健診(メタボ健診)における「特定保健指導」が肥満および健康指標にどのような影響を与えるか検証した研究結果が、世界的に権威のある国際医学雑誌であるJAMA Internal Medicine 誌(米国医…
差分の差分分析(Difference-in-differences design)
本日は「差分の差分分析」のご説明をします。疑似実験(Quasi-experiment)の研究デザインに関しては今回が最後になります。私の過去のブログを読んで頂ければ、疑似実験に関しては一通りカバーできるはずです。差分の差…
回帰不連続デザインRegression discontinuity design(および分割時系列デザイン)
今回は、疑似実験(Quasi-experimental design)の中でも回帰不連続デザイン(Regression discontinuity design、以下RDD)と分割時系列デザイン(Interrupted …
プロペンシティスコア(Propensity score; PS)(2)-PSに関する5つの誤解
プロペンシティスコア(Propensity score; 以下PS)に関するお話の後半はこの方法論に関する誤解に関してご説明したいと思います(前半をまだ読んでいない方は先に前半をお読みください)。PSはローゼンバウムとル…
プロペンシティスコア(Propensity score; PS)(1)-PSの正しい使い方
今回は疑似実験(Quasi-experiment)の中でも近年ますます使われるようになってきているプロペンシティスコア(Propensity score; 以下PS)を用いた解析方法を2回に分けてご説明します。アメリカで…
操作変数法(Instrumental variable methods)
疑似実験(Quasi-experiment)と観察研究(Observational study)との定義はあいまいですが、ここでは経済学での用いられ方を考慮して、因果推論をきちんと行うことのできる比較的質の高い解析方法を…