この度、『世界一わかりやすい「医療政策」の教科書』という名前の本を出版させて頂くことになりました。 医療政策を理解するのに必要な知識を系統立てて網羅し、そしてできるだけ前知識ゼロであっても理解できるようにわかりやすく説明…
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オバマケアによって、低所得者の患者によるプライマリケアや救急外来の受診は増えたのか?
(写真:dcblog/クリエイティブ・コモンズ表示 2.0 一般) 米国総合内科学会の学会誌であるJournal of General Internal Medicine (JGIM)に、2019年12月12日付で、Ce…
2017年「ベスト経済書」 第1位に選ばれました
光栄なことに、私たちの「原因と結果の経済学」(ダイヤモンド社)が、2017年度の「ベスト経済書」の第1位に選ばれました。111人の経済学者や経営学者の投票によるランキングで、週刊ダイヤモンドによって毎年実施されている調査…
若い医師の方が担当患者の死亡率が低い
私たちの最新の論文が5月16日付のBMJ(英国医師会雑誌)に掲載されました。私たちは2011~2014年に内科疾患で入院した65歳以上の患者において、担当医の年齢が患者のアウトカム(死亡率、再入院率、医療費)にどのような…
これから求められる医師像とは―最適な医療サービスを提供する 健全なコスト意識が必要に
(注)本文は医学部進学を考えている高校生とその親を対象に、アエラムック「AERA Premium 医者・医学部がわかる」に寄稿した文章(転載)です。 私は医療政策学者であるが、原点は「臨床医」にある。現在、医療政策・医療…
日本に「エビデンスに基づいた政策」が根付くためには何が必要なのか?教育経済学者の中室牧子先生との対談
医学界新聞 中室牧子先生との対談記事(リンク) 『「学力」の経済学』で有名な慶應大学の中室牧子先生との対談が医学界新聞の記事になりました。中室先生は、教育の世界において、日本にもっとエビデンスに基づいた政策をデザインする…
医療費が高い県ほど、心肺停止患者が生存する確率が高い
日本では医療費の地域格差の議論の中で、医療費は安ければ安いほど良いという論調になっている気がしていますが、これは間違いだと思います。 実際に私達の研究グループが2015年に行った研究によると、日本において医療費の安い県で…
実験(Experiment)と疑似実験(Quasi-experiment)
因果関係や相関関係を証明するのには大きく分けて、実験(Experiment)と疑似実験(Quasi-experiment)という二つの方法があります。疑似実験は観察研究と同じ意味で使われることもありますし、経済学のように…